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与那国出身、沖縄の歴史と心を知り尽くす著者が、琉球のアイデンティティ再建を訴え、沖縄独立の可能性を政治学と法律学の観点から論じる。本土の人間にとっては、「沖縄から見るとすべてが違って見える」ことを実感させられる本。
著者は、沖縄戦の際に軍部に抵抗して島民の命を守った気骨ある医師の孫。沖縄返還前、中学3年生の夏には、「豆記者」として東京に招かれ、佐藤栄作首相(当時)に「一日も早く沖縄を抱き取って下さい」と訴えた。佐藤が目頭を押さえるのを見て、子ども心に気持ちが通じた手応えを感じたが、翌日の全国紙に掲載された記事の見出しは、「政界の団十郎、沖縄の子どもたちに大芝居」というものだった。
いま、半世紀の時を経て改めて訴える――琉球の明日は、日本からの押し付けではなく、うちなんちゅ(沖縄人)が主体的につくっていかなくてはならない。琉球沖縄を取り戻せ!
[目次]
第1章 薩摩藩による侵略――奪われた海洋国の豊かさ
第2章 琉球処分――嘘と暴力による併合
第3章 植民地支配――薩摩藩から明治政府へ
第4章 沖縄戦――皇土防衛の捨て石
第5章 戦後復興――それは与那国島から始まった
第6章 昭和天皇――沖縄から逃げ続けた大元帥
第7章 米国への献上品――日本独立の犠牲となった沖縄
第8章 米軍の占領政策――「戦利品」としての沖縄
第9章 沖縄返還――日本は沖縄を米国に売った
第10章 辺野古米軍基地――物理的に不可能、安全保障面で無意味
第11章 日米地位協定――固定化してしまった憲法違反
第12章 安全保障――対米従属で高まる戦争の危機
第13章 尖閣諸島――日本政府が恐れていること
第14章 琉球独立――世界平和の架け橋となれ
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