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タワマンは都市を破壊する。
新しい街づくりは、 “タテ”に伸びる閉じたタワマンではなく、“ヨコ”に広がるストリート系都市であるべきだ。人の見守る優しい目が街を安全にし、人々のコミュニティを活性化させる。新しいストリート系都市は、一見無秩序に見える多様なものが、有機的に結びつくことで、息づいている。
福田 淳は、2020年4月コロナ禍の密から逃げるべく、東京から沖縄に居場所を求めた。二拠点生活は順調に続くように思えたが、都市は次第に、本来のスピードを取り戻していた。「地方にいても、問題なく働ける」という思い込みは、あくまでも「コロナによって全ての都市が止まっていた時のみ有効」だったのだ。いまこそ人は、もう一度都市に戻るべき、と直感した。
“ストリート”とは、誰もが参加できるパンクで民主的なものだ。キャピタリズム(権威)がつくる街とは真逆の、市井の人々の自由なライフスタイルが色濃く映し出されていなければならない。
ヒトラーの強引な都市づくり、高速道路建設反対が生んだヒッピー、国がつくった人工的な都市・深?、皇居が中心にある東京。都市をめぐる歴史に、多くのヒントが隠されている。「いま街に起きていることは何か」「そしてどこへ向かうべきなのか」。自然の地形がつくり出す都市建築の可能性、IT系ニューリッチが支えるアートが都市の潤滑油。それらのまだ誰も知らない独自の視点で、都市の行方を読み解いていく。
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