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お薬を塩とメダカに,からだを水槽図に置き換えて学ぶ薬物動態の超入門書!
文字による解説と数式だけでは薬物動態を習得できなかった経験,病院薬剤師として培った臨床経験,大学教授として教育に携わった経験,それら著者自身の経験から薬物動態の考え方を「苦手さん」目線で解説した.
第1章 「くすりのうごき」から薬物動態パラメータをみる
1 ADME(アドメ) ― 薬はからだの中をどのようにめぐるのか?
2 コンパートメントモデル ― からだを水槽と見立てると?
3 一次反応(消失)速度 ― メダカの減り方は?
4 分布容積 ― 水槽の大きさを調べるには?
5 クリアランス ― 底の穴に流れ込む塩水の流量と除かれる塩分量の関係は?
6 半減期 ― メダカの数が半分になるときは?
7 消失速度定数 ― 入れ替わる水の割合は?
8 定常状態 ― メダカの数が一定になるには?
9 1-/2-コンパートメントモデル ― 仕切り効果の違いは?
10 トラフ値 ― 塩が水槽全体にいきわたったあとの濃度は?
11 生体内利用率(バイオアベイラビリティ) ― ふるいがある水槽の塩分濃度は?
12 吸収速度定数 ― 水槽間のメダカの移動は?
第2章 「くすりのうごき」をよんで答える
1 「Vd/F」,「CL/F」と表記される理由
2 脂溶性薬物の分布容積が大きい理由
3 定常状態における「平均濃度」の考え方
4 分布容積が30Lや300Lになる薬の分布状態
5 クリアランス=分布容積×消失速度定数の考え方
6 1-/ 2-コンパートメントモデルの使い分け
7 腎・肝機能低下時の投薬の考え方
8 消失半減期 の求め方
9 吸収速度定数の考え方,利用法
第3章 「くすりのうごき」と投与設計
1 薬の効果を評価する指標は?
2 血中濃度はいつどのように測定し,評価するのか?
3 なぜ投与直前で採血するのか?
4 なぜ採血時刻を指定する(守る)のか?
5 薬はいつから効き始めるのか?
6 服薬を止めたら,薬はいつ頃体の中から消失するのか?
7 投与量の換算に注意が必要な場合とは?
8 線形・非線形の薬における投与設計の留意点とは?
9 初回量(負荷量)と維持量を区別する薬とは?
10 クリアランスが維持投与速度の目安になる理由は?
11 クレアチニンクリアランスの計算式の活用方法は?
第4章 ケーススタディ 推論する「くすりのうごき」
1 非トラフ値からトラフ値の推定 ― バルプロ酸
2 定常状態到達を想定して行う投与設計 ― ジゴキシン
3 投与設計に及ぼす体重変動の影響 ― フェニトイン
4 投与設計に及ぼす体温変動の影響 ― ミダゾラム
5 「3つのみかた」で血中濃度を推論する
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