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建築は多くの異なる部分が集合して全体が編成される。
組物や彫物、座敷飾りなどの実在の建築を成立させる「モノ」、あるいは、モノや人間とのさまざまな相関により拡がる「空間」。
時間や場所、文脈を超えながらそれぞれに取捨選択され、その組合せが多種の「かたち」を織りなすことで、豊かな建築の世界を創り出していった。
そして、この建築の「かたち」を繰り出し、伝えていくためには、大工技術や図面表記法をはじめとする、さまざまな「わざ」の工夫があった。
各地に残る建築の歴史に関わる諸種の資料は、これら「かたち」と「わざ」相互の反復運動が、時代とともに建築の歴史の一端を紡いでいったことを如実に示している。
日本建築史を彩る素晴らしい「かたち」と「わざ」の世界を、190点を超えるカラー図版とともに読み解く画期的な一冊
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