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世界中の海で深海魚を追い続けてきた研究者の
約70年間のエピソードを凝縮!
光が届かず、食物連鎖も成り立たない深海という過酷な環境で、
魚たちはどのように餌を捕まえ、外敵から身を守り、次の世代に命をつないでいるのか――。
そして、私たち人間と深海魚はどのように関わってきたのか――。
4つの視点で深海魚の驚きの生態に迫ります。
■目次
序章 深海ってどんなところ?
1章 摂餌
深海魚のトラバサミ
大食漢
牙と針で何を食べる
おろし金vsアイスクリームディッシャー
ウロコが大好き
悪魔の誘惑
怪しげな光
子どもの脱腸
電気センサーとパラボラアンテナ
大きな目、小さな目、埋没した目
エイリアンの目
あご自慢
第2章 防御
しびれる深海魚
墨を発射する
深海の忍者
幽霊か、悪魔か、それとも鬼か
フグ「サメ、お前もか! 」
鎧、兜、感知器
歩く深海魚
第3章 繁殖
セレナーデか、デュエットか
合同結婚式
レインボーな魚たち
ウナギは淡水魚か、それとも深海魚か
見た目は子ども、中身はおとな
悲しき雄物語
家族を探して……
どなたの赤ちゃん?
4章 人と深海魚
名付けの妙
研究している魚に似てくれば一人前
おいしい深海魚
人魚伝説
ペリカンアンコウモドキの百面相
日本人ほど魚好きの民族はいない
■著者紹介
尼岡邦夫(あまおか・くにお)
1936年生まれ。京都大学大学院農学研究科水産学専攻博士課程修了。
農学博士。北海道大学名誉教授。日本魚類学会名誉会員。アメリカ魚類・爬虫類学会外国名誉会員。
専門は魚類学、魚類分類学。特にヒラメ・カレイ類。
著書に『日本産ヒラメ・カレイ類』『日本産魚類大図鑑(共著)』(いずれも、東海大学出版部)、
『深海魚─暗黒街のモンスターたち』『深海魚 ってどんな魚─驚きの形態から生態、利用─』(いずれもブックマン社)、
『日本の海水魚(共著)』(山と渓谷社)、監修書に『EX MOVE 深海の生きもの 』(講談社)など多数。
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