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雨宿りやめる決意を君はする止んだのか濡れる気かは知らない〓
小説的な企みのなかに、
「ひかりってめにおもい」ことや
「夏が動く音」、「手渡し」の危険さといった
日常に潜むスリルが散りばめられている。
ふいに出現する
口語の息遣いに虚をつかれた。(江國香織)
【収録歌より】
猫の頭蓋骨は小さい 手に収まるくらいの量の春つかまえる
手渡しは危ないからさテーブルに置くよ紅茶もこの感情も
ひかりってめにおもいの、と不機嫌だごめん寝てるのに電気つけちゃって
電線で切り刻まれた三日月のひかりが僕をずたずたに照らす
海、海、海、海が見えるよ僕たちは海に奇跡の投げ売りを見た
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