海のこびとたちはうんとむかしから、すてられたもの、あまりものを利用して生きてきました。
もじゃもじゃのひげをはやした、おそろしいバイキングが海で戦っていたころからです。
みんな、たくさんのものを海におとしていったので、材料はじゅうぶん。海のこびとたちは、ラビッシュ島をつくりはじめました。
でも、今ではペットボトルが多すぎます。ペットボトルをつみあげたボトル山は高くなりすぎ、行く先が見えなくなりました。小さなときにペットボトルに入った魚は出られなくなっておさかな病院に入院しています。
主人公のキャンディはいいます。「わたし考えたんだけど、あしながたちにもう海にペットボトルをすてないでってたのむべきじゃないかしら。」
2日後には「すてきな海まつり」があるのに、今日は雪が降っています。どうやって暖かい海へもどればよいのでしょう?
海のこびとたちを困らせないようにしなくては!と思えるようなファンタジー作品です。ガラクタでつくった家々や道具は魅力的で、島の地図もおもしろく、海にすむ仲間、魚やイルカ、クジラなども登場する楽しくかわいい作品です。14歳まで難読症で読み書きが不自由だったサリー・ガードナーの最新作。全ページにある絵は、サリーの娘、リディア・コーリーによるもの。描きこまれた小物が楽しい低学年むけ読み物です。
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