追悼 冨尾捷二
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歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号は、旧満州に生まれ引揚経験などを歌った会員・冨尾捷二の追悼企画をはじめ、ウクライナ詠などを掲載。月光インタビューでは前号に続き、「不特定多数の私」をキーワードに福島泰樹の作歌姿勢に迫る。そのほか今号より、福島泰樹による詩人・長澤延子の作品を辿る新連載【延子絶叫】がスタート。
○冨尾捷二60首選(選・竹下洋一)より
漆黒の揚羽蝶過る幻の七月沙羅は白く散り敷く
北辺の鬼火衰へ南溟の涯底に腐蝕しゆく軍艦
厄年に赤紙の来し父が聞く消灯喇叭闇の夜を哭く
黄土色のクレヨンに塗る満州の土に育てし南瓜、馬鈴薯
茫としてかすみゆく過去悲しみも薄れて辿るつひにゆく道
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