水声

水声

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出版社
ふらんす堂
著者名
關茂子
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2022年7月
判型
四六判
ISBN
9784781414645

●第二句集

初釜や帯に挟みて緋の帛紗

磯菊や沖の白雲幾重にも

寝返りに香りの添ひぬ菊枕



 著者の關茂子さんは、北陸高岡にあって、茶道と俳句に精進を続けてきた。その真摯

な姿勢は、一句一句の風姿に反映されている。

 長年のたゆまぬ努力の成果が、本句集としてまとまったことを喜びたい。

(帯・鷹羽狩行)



●片山由美子推薦十句

鐘撞けば応ふるごとく雪降り出す

結局は何処へも行かず水を打つ

扇風機止まれば波の音聞こゆ

初雀残る一羽も飛びゆけり

大和路の山まろやかに仏の座

噴水の飛沫のとどく花時計

種採るや種に聞かるるひとり言

海鼠きざまれてなほ箸のがれんと

立山を据ゑ初凪の富山湾

ゆふぐれをまたず落ちけり沙羅の花

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