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●第二句集
初釜や帯に挟みて緋の帛紗
磯菊や沖の白雲幾重にも
寝返りに香りの添ひぬ菊枕
著者の關茂子さんは、北陸高岡にあって、茶道と俳句に精進を続けてきた。その真摯
な姿勢は、一句一句の風姿に反映されている。
長年のたゆまぬ努力の成果が、本句集としてまとまったことを喜びたい。
(帯・鷹羽狩行)
●片山由美子推薦十句
鐘撞けば応ふるごとく雪降り出す
結局は何処へも行かず水を打つ
扇風機止まれば波の音聞こゆ
初雀残る一羽も飛びゆけり
大和路の山まろやかに仏の座
噴水の飛沫のとどく花時計
種採るや種に聞かるるひとり言
海鼠きざまれてなほ箸のがれんと
立山を据ゑ初凪の富山湾
ゆふぐれをまたず落ちけり沙羅の花
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