澁澤龍彦の思考

澁澤龍彦の思考

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出版社
彩流社
著者名
谷崎龍彦
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2022年7月
判型
四六判
ISBN
9784779128318

澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語に

よって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。

そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。

澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、

澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、

筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。



このエクリチュール化した「私」は、消滅するとともに

翻訳行為と同様、他者の「純粋言語」にまとわりつく「純粋思考」をも

かぎりなくとりこんでいく。



そして最後には、澁澤の博覧強記の「書く=読む」という行為は、

澁澤の「私」性が消滅して、エクリチュールに他者、評者(筆者)まで

をもまきこんでいく。

究極的にそこに浮上する澁澤の「思考」とはなにか……それを逐語訳的に

翻訳・抽出していくのが本書の眼目なのである。



【目次】

(第1章)サドの自然

(第2章)『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り

(第3章)『エロスの解剖』

(第4章)『胡桃の中の世界』

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