1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
太宰治シリーズ最終巻である本巻は「グッド・バイ」を表題に、「ダス・ゲマイネ」「畜犬談」「道化の華」を大活字、読み仮名付きで収載した。
太宰は、本シリーズの第1巻に収載した「人間失格」を書き終えたのちに「グッド・バイ」の執筆に取り掛かった。しかし、その完結を迎えることなく玉川上水に身を投げた。
「グッド・バイ」の主人公田島周二には幾人もの愛人があったが、戦後の不景気もあり身の回りを整理しようと考える。そこで、ひどいダミ声だが絶世の美女永井キヌ子を妻と偽り紹介することで別れを告げようと考えるが…
本文の語り口は軽妙であり、読者をクスリとさせようとする太宰のサービス精神が垣間見られる名作である。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。