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著者であるあきもと司・前衆議院議員は、2019年12月25日、「IR汚職事件」で東京地検特捜部に収賄容疑で逮捕された。そして2021年9月7日、東京地裁において懲役4年の実刑判決が言い渡される。だが著者は「すべての容疑は事実無根である」と一貫して無罪を主張し続けてきた。
本書は著者による冤罪の証明である。
著者はなぜこの事件に巻き込まれ、いかにして有罪判決を下されるまでに至ったのか。
著者は言う。「検察はまず有罪ありきで物語を作る。物的証拠はほとんどないにもかかわらず自分たちに都合のいいように物語を創作するのです」。一方、著者は自らの無実の証明のためにいくつもの証拠を列挙して見せた。贈収賄が行われたとされる時刻、移動距離、移動時間、スケジュール等、全てにおいて犯行が行われた形跡はなく、むしろ「犯行は不可能だった」という証拠が歴然と存在しているというのだ。当然、これらの証拠は裁判にも提出され争われた。しかし、それらの証拠を「一顧だにしない裁判長によって有罪判決が下された」(著者)。
本書は「冤罪の構図」ともいうべき検察組織の膿を暴露し、同時に自らの潔白を詳細な証拠とともに明らかにした内容となっている。
本書の主な内容
序 章 検察の横暴
事実無根の事件に巻き込まれる/私が政治家だったから事件に巻き込まれた/何がなんでも私を陥れたい検察
第1章 賄賂疑惑
300万円は誰が誰に渡したのか/スケジュール表に入っていない面会はありえない/「有罪ありき」で進められた裁判/ことごとく否定された私の主張
第2章・講演と視察
2人のブローカーが考えた計画/賄賂姓が問われた北海道留寿都村への視察/裁判では検察の取り調べの供述のみが証拠として採用
第3章 証人買収
押収された紙幣の帯封から私の指紋が検出された真実/誤解を招く行動が結果的に証人買収罪に
第4章 取り調べと勾留
逮捕当日は自ら指定のホテルへ向かった/有罪ありきで進められた取り調べ/要職に就いていた私が検察のターゲット/元秘書、豊嶋氏への執拗な検察の取り調べ/約1年間過ごした勾留中の生活
第5章 主張の相違点
議員会館へは立ち寄っていたのか/証人買収罪はそもそも成立するのか
第6章 憤り
今回の事件で私は被害者/私を陥れた人物への憤り/私の信念と政治活動
特別寄稿 弁護人 弘中惇一郎
今回の事件は「事実無根」です
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