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"「誰かに言えるわけない」私がこう思っている時、あなたは。
若者の真実を描く感動共作!!
就活面接でうまく話せず、彼氏とも疎遠な日々に思い詰める皐月、
寂しさを埋めるため、急に人と会いたくなる衝動を抑えきれない愛衣、
自分の経験を切り売りして曲を作り、シンガーとして活動する文、
大切な友達に言えない秘密を抱えながら過ごす智子ーー
誰かに理解してほしい葛藤をひとりで抱える、""大人未満""の4人の物語。
『青く滲んだ月の行方』(青羽悠)と繋がる世界ーー
●カツセマサヒコ(小説家)
教室の隅で捻くれてた自分に、この物語を読ませたかった。
●本間悠(うなぎBOOKS)
友人でも恋人でもないあやうい関係性。
みんな、誰かと繋がりたくて、もがいている。
<第1話 さんざんな朝>
就活生の皐月は、ある面接で「あなたを売ってください」という質問を受ける。うまく答えられず落ち込んでいると、大学の先輩のSNSで、恋人の浮気場面らしき写真を見つけてしまう。社会人の彼とは最近うまくいっていない。自分の気持ちに正直に生きたいけれど、私だけが、取り残されてしまうのかーー?
<第2話 砂が落ちる>
「好き」は終わりの始まりだ。パパもバイト先の先輩も、彼氏も、マッチングアプリで出会った男の子たちも、みんなあたしの元からいなくなった。わかっているはずなのに、愛衣は新たな誰かを探す衝動が抑えられない。砂時計の砂が落ちていくように、人間関係にもタイムリミットがある。それでも、と願う愛衣が出した答えとは?
<第3話 手紙>
井ノ坂文は、SNSで人気のシンガーソングライター・ふみとして活動している。自分の経験をひとつずつ切り出して楽曲を作り、誰かの「自分のための曲」を作ることはできても、楽曲を通して誰とも繋がれないことに不安を感じていた。新曲の制作が進まない文は、ふと男子高校生の自殺のニュースを目にして――。
<第4話 あと1歩>
「男女の友情なんて成立しない」。男同士、女同士だって、友情が成立しないことはあるのに、どうして男女の間だけーー? 智子が、愛衣と涼太と飲む場所は、ラブホテルが定番だ。恋バナをしたり、就活の相談をしたり、定番となった三人で飲む時間だったが、その中で智子はある思いを抱えていてーー
<第5話 色を変えて>
大学4年11月、先が見えない毎日を送る皐月。キャリアセンターでの面談を終えてスマホを見ると、サークル仲間の奈美から卒業旅行の誘いの連絡が。「私は皐月のこと、大事な友達だと思ってるよ」。友達って何なのか、そして、私って一体どういう人間なんだろうーー?"
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