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私たちが普段読む本には、冒頭に【目次】や【序文】や【献辞】があり、【ページ数】が振ってあり、文章は【句読点】で句切られ、時折【書体を変えて強調】されている。巻末には【索引】がついていたり、時には【正誤表】が挟み込まれていたりもする。持ち歩いたり寝そべって読んだりするのに【文庫本】サイズはとても便利だし、書店に高く積まれた【ベストセラー】には興味をそそられる。
実は、いま【】で括ったものすべては、今からおよそ500年前、たった一人の人物によって生み出されたものである。グーテンベルクによる活版印刷技術の発明からわずか半世紀後の自由都市ヴェネツィアを舞台に出版の世界に大変革を巻き起こし、現在も使われている書籍の体裁を発明した“出版界のミケランジェロ”ことアルド・マヌーツィオの激動の物語。
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