氷住灯子教授と僕とYの世界

氷住灯子教授と僕とYの世界

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出版社
二見書房
著者名
有間カオル , バツムラアイコ
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2022年7月
判型
四六判
ISBN
9784576220963

そっちには行くな。
二度と戻れなくなるぞ。

過去のトラウマに囚われ、殻にとじ籠もっていた大学生・直希。
直希の目がとらえる世界は不思議にあふれ、彼を悩ませてきた。
彼の目の秘密を知る若き大学教授・氷住(ひずみ)灯子のもとで、不思議な事象を解き明かしていく。はたしてY研究所とは? 氷住教授とは?

――珠玉の短編連作集。


茂鳥直希は大学に受かり、田舎から上京した。
直希は幼い頃から不思議なものが見え、そのために周囲から孤立し、傷つき、人とどのように接して良いかもわからなかった。
直希はこの大学進学を機に、友人をつくれるようになりたいと考えていた。
直希が大学近くでバイト先を探していたところ、偶然「Y研究室 雑用係募集」という学内のバイト先を見つける。超常現象を研究しているという大学非公認の《Y研究室》。
離れ校舎地下にあるY研究室はチグハグなインテリアに、洗い物が溜まったシンク。
研究室の主、大学教授で傍若無人な振る舞いをみせる氷住灯子は、そのまま直希を採用する。
研究室には、どうにも相談できない悩み(霊や超常現象)を持つ人が直希を通じてふらりと相談にやってくる。
直希の目には、それらの悩みには必ずといっていいほど、黒い靄のようなものが見えていた。過去に死にかけたことがある直希。
そして直希の目の秘密を知る氷住教授とは一体――

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