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東京都立大学名誉教授 鄭 大均 解説
少年は見た! 想像を絶するソ連兵の蛮行
爆撃、襲撃、復讐、暴行、略奪、強姦、極寒、飢餓、病気、そして死ー。
1945年、北朝鮮。ソ連兵から逃げる日本人家族の過酷な引き揚げを、少年の視点で描いた「慟哭の書」普及版化!!
本書に書かれてあることは東日本大震災の体験というよりは、今日のウクライナ難民の体験に近いもので、
それは日本帝国崩壊の過程でいまや異郷となった戦場の地を逃げ惑う体験であり、収容所や避難所での生活があるといっても、
それは家族や同居者が高熱にうなされ、土色の皮膚に変わり、ある日、ある一家が消えるように死んでいく体験であった。
ー東京都立大学名誉教授 鄭 大均
はじめて別館で女性が要求されたときのことー。
「マダム、イッソ、ヤポンスキーマダム、イッソ?」(イッソは朝鮮語で、「いるか?」の意)
二人の若い兵隊が入って来るなり、そういった。二人とも自動小銃を構えていた。例によって、みんなは一斉に両手をあげた。
ぼくは初め、兵隊のいっていることがよくわからなかったが、彼らが何回もそれを繰り返しながら女の人を探すような様子をみせたので、やっぱりロスケは女の人を連れ出そうとしているんだな、何という下劣なヤツだ!とにらみつけてやった。 (本文より)
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