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婦女誘拐、強姦ー ソ連兵に狙われた若い娘たち
もはや残り少なくなった体験者の一人として
この記憶はぜひ遺しておかなければならない
大正生まれ、99歳の女性が戦争を知らない世代に贈る"遺言"
昭和二十年八月九日。凄まじい爆音が鳴り響いた。
ソ連軍参戦によって満洲、北朝鮮にいた日本人の運命は一気に暗転した。
神風よ、いずこにー 嘘でもいいから吹いてきて欲しかった
”五族協和・王道楽土”
かつて、多くの日本人がこのスローガンの元、満洲(現 中国東北部)に渡った。
当時20歳だった幸子も夫とともに満洲に渡り、現地で産んだ二人の娘と慎ましくも幸せな生活を送っていたがー。
現在では数少ない満洲引揚者の生き残りとして、当時を赤裸々に語る筆舌に尽くしがたい体験談。
日本人が決して忘れてはいけない記憶、語り継ぐべき歴史がここに。
初めての露兵侵入以来、今日で五日目。日を追うごとに方々より色々と不穏な噂が次々と入ってくるようになりました。
これまでは物品の略奪だけでしたが、それだけでは済まなくなってきたのです。…(中略)…
私たちが一番恐れていた婦女誘拐、強姦がいよいよ始まりました。狙いは若い娘たち。彼等はこれまで各家に侵入し続け、
既に若い娘さんのいる家を把握していたのです。(本文より)
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