七尾「山の寺」寺院群

桂新書

七尾「山の寺」寺院群

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出版社
桂書房
著者名
酢谷琢磨
価格
1,100円(本体1,000円+税)
発行年月
2022年5月
判型
B40
ISBN
9784866271163

日本海に突き出た能登半島の中間部、石川県七尾市小島町に、浄土宗3寺、曹洞宗4寺、日蓮宗6寺、法華宗2寺、真言宗1寺の16寺院が密集する。各寺院の由緒書・本山・開基・本尊・重要文化財と各宗派の教義を紹介。一月寒の入りには、法華宗寺院で寒中水行。三月は涅槃会。仏舎利の代わりにカラフルな団子が撒かれる。三月下旬は妙圀寺の紅梅。四月上旬は常通寺・徳翁寺・成蓮寺・印勝寺・本行寺・恵眼寺・妙圀寺・妙観院の桜。四月末は龍門寺・徳翁寺の牡丹。五月上旬は西念寺・徳翁寺・長齢寺のツツジ。六月四日には宝塔懺法会。法華経の教えによって自らの罪を懺悔し、国家を祈る法会。六月下旬は本行寺・妙圀寺の紫陽花。八月九日・十日は妙観院の千一参り。八月十六日は大海供養。一年間の海の殺生と安全を祈念する。十月十二日は御会式。日蓮入滅の命日。十月二十日頃には本行寺「ぼぶら(かぼちゃ)御講」。また、十月には七尾山の寺の日を催す。この日は、常時拝観できない常通寺・印勝寺を含め各寺院が公開され、御朱印帳が販売される。十一月下旬は本延寺・本行寺の紅葉が綺麗。七尾市民は親しみを込めて「山ん寺」と呼ぶ。七尾「山の寺」寺院群は、日本的霊性と豊かなブッディズムを実感できるトポスである。

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