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様式名で分類するだけでは、
建築を十分に楽しめない。
様式とは何かを理解し、
かたちが語るメッセージを読みとくこと。
そのために日本近代の様式建築と西洋の歴史建築を接続しながら、
豊富な挿図・写真で詳説する。
【目次】
言語化して初めて見ることが可能になる 文:五十嵐太郎
1 観察編=日本近代の様式建築をひもとく ?横浜を中心に
1.シークエンスの中で読む古典主義建築のデザイン
日本銀行本店本館
2.序列のあるデザイン要素
旧横浜正金銀行本店本館(神奈川県立歴史博物館)
3.引用されたイメージを読む
旧英国総領事館(横浜開港資料館旧館)
4.2つのイオニア
旧三井銀行横浜支店(三井住友銀行横浜支店)
旧露亜銀行横浜支店(ラ・バンク・ド・ロア)
5.日本のマニエリスム
旧安田銀行横浜支店(旧富士銀行横浜支店、東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎)
インターミッション=日本橋の装飾
2 様式論=建築を思考するフレームワーク
1.擬洋風を考える[開智学校]
2.時間を操作する複製建築[三菱一号館]
3.ポストモダンと西洋の様式
4.様式における日本的なもの
3 歴史編=西洋の古典主義と装飾
1.古典主義とゴシック ?ギリシア・ローマから中世へ
2.反復する古典 ?ルネサンスから新古典主義まで
3.装飾の排除から復権へ
4 図解編=柱頭の解説
1.日本近代の柱頭の表現
2.古典主義建築のオーダー
おわりに 人間の目は知っているものしか見ない 文:菅野裕子
参考文献
初出一覧
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