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【たったひとつの『石』が歴史を変えた】
スコットランドのエディンバラ城に宝物として収められている「運命の石」。
この石は、ブリテン島北部がスコットランドと呼ばれるようになる以前から存在しており、その地域を治める王たちの戴冠の儀式に用いられてきた。
本書では、スコットランド人が信じてきた「運命の石」の伝説を辿ることで、ブリテン島北部がスコットランド王国と呼ばれるまでの苦難や、イングランドの侵略と独立戦争、そして現代の独立運動の高まりまで、スコットランドの歴史を通覧する。
【推薦】
佐藤賢一(作家)氏
「運命の石、ブルース、メアリ、ジェームズ一世──キーワードでスコットランド史がよくわかる。」
【主な内容】
プロローグ スコットランドの魂
第一章 伝説から辿る運命の石のはじまり
一、パレスチナからエジプトへ
二、スペインからアイルランド、そしてスコットランドへ
第二章 スコットランドをつくった王たち
一、スコット人の到来からマクベスまで
二、スコットランド王国出現前夜
第三章 独立戦争
一、運命の石、ロンドンへ
二、ウィリアム・ウォレス、起つ
三、ロバート・ブルース、独立を奪還
第四章 予言の成就、そして現代へ
一、果たされた運命の石の予言
二、故郷への帰還
エピローグ スコットランドよ、何処へ
【著者略歴】
桜井俊彰(さくらい としあき)
一九五二年、東京都生まれ。
歴史家、エッセイスト。
一九七五年、國學院大學文学部史学科卒業。
一九九七年、ロンドン大学ユニバシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)史学科大学院中世学専攻修士課程(M.A. in Medieval Studies)修了。
主な著書に『消えたイングランド王国』『物語ウェールズ抗戦史 ケルトの民とアーサー王伝説』『長州ファイブ サムライたちの倫敦』(集英社新書)など。
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