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十四歳で事務見習として銀行に就職し、定年まで、ひとりで家族の生活を支えた詩人・石垣りん。
定年家族に、会社に、そして社会に、ひるむことなく向き合い、自らを律して生きた詩人が、
小さき者、弱き者らへの慈しみや孤独な心情を鮮やかに解き放つ名詩を厳選。
「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」「シジミ」「表札」など。
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