アクターネットワーク理論(ANT)とは何か?
なぜ注目されているのか?
ミッシェル・カロン、ジョン・ロー、そして、
ブリュノ・ラトゥールたちは何をしようとしてきたのか?
社会学や人類学はもとより、経営学、経済学、政治学から科学技術社会論などに至る広範な分野において参照されているANT。その活動をフラットな観点からの記述を通して、人間だけではなく、人間以外の多種多様な存在が果たしている役割を正当に評価することを目指す動的な運動体として捉え、基礎的な事項を踏まえ、コンパクトに解説するとともに、その多岐にわたる主要な成果と展開をテーマごとに紹介しながら全体像の描写を試みた画期的入門書!
ここで注意が必要なことがある。それは、ANTが、その名に「理論(theory)」を使用しているにもかかわらず、厳密には、完成された一つの体系としての理論ないし方法論のようなものではないということである。[…略…]では、いったい、ANTとは何なのか。ANTとは、いわば人間以外のさまざまな要素が果たす役割を十全に把握しようとする一連の実験的な記述の集積である。もっといえば、ANTとは、そうした一連の実験的記述の集積を生み出す「運動体」なのである。(「はじめに」より)
著者紹介 *は編著者
栗原 亘(くりはら わたる)*
高千穂大学 人間科学部 准教授
担当:第1章,第2章,第8章,第12章,コラム1,コラム2
伊藤嘉高(いとう ひろたか)
新潟大学 人文学部 准教授
担当:第3章,第7章,第9章,コラム4
森下 翔(もりした しょう)
大阪大学 社会技術共創研究センター 特任研究員
担当:第4章,第11章
金 信行(きむ のぶゆき)
東京大学大学院 学際情報学府社会情報学コース
担当:第5章,第6章,コラム2
小川湧司(おがわ ゆうじ)
一橋大学大学院 社会学研究科(博士前期課程)修了
担当:第10章,コラム3
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