総論・古代~鎌倉時代の戦い
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古代から戊辰戦争まで、我が国ではどのような時代背景のもとで、どのような経緯を経て「戦い」に至り、その戦いは実際にどのような形態・様相であったのか。さらにその戦いがその後どのような影響を及ぼしたかまでを追求し、細部に至るまで詳細に検討する全六巻のシリーズ。第一巻は総論・古代~鎌倉時代の戦いについて。
【第一巻概要】
大陸から農耕社会の伝搬とともに「戦い」も生まれる。小集団から「クニ」へ、さらに国家連合を経て大和王権によって統合されていった日本は、やがて大陸、特に半島情勢の影響を受けつつも政治的な統合を進め、蘇我氏の時代、白村江の敗戦、壬申の乱を経て律令国家としての歩みを始めた。その律令制も十世紀前半には崩壊し、治安の低下のなか摂関政治、院政の下で武士が台頭し、やがて平氏政権が誕生したが、源平合戦で勝利を収めた源氏が鎌倉に幕府を開き、武家政権が誕生する。鎌倉幕府は、初代将軍頼朝が死去した後に北条氏が台頭し、承久の乱や元寇などの争乱を経て、北条氏による執権体制、北条惣領である得宗による専制体制を確立していった。このような体制は幕府内の内部抗争や統治能力の弱体化を招き、元弘の乱によって幕府は滅亡した。ここに至る戦いの諸相を詳細に検討する。
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