仙人掌の花

春燈叢書

仙人掌の花

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出版社
ふらんす堂
著者名
荒井慈
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2022年5月
判型
四六判
ISBN
9784781414577

◆第一句集

キトラ古墳玄武の亀の鳴きにけり



それぞれの句に宿る、「俳句のこころ」を、

しっかりと感じた。

安立公彦



◆安立公彦抄出十二句

梅真白けぢめ大事に生きにけり

陵の寄らば大樹と百千鳥

山寺の鐘の音とどく春田かな

篝火に闇動き出す鵜舟かな

白蓮や法衣の父の在るごとし

母の呼ぶ声より暮るる里の秋

リラ冷えや胸にクルスのある安堵

空蝉やイエスの衣縫ひ目なし (蝉=正字)

よき旅の終りの髪を洗ひけり

開花宣言聞くや銀座の交差点

広重のうけ口美人春三日月

この町にノーベル賞や水の秋

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