果無の道

果無の道

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出版社
本の泉社
著者名
祥賀谷悠
価格
1,200円(本体1,091円+税)
発行年月
2022年6月
判型
B6
ISBN
9784780722000

果無(はてなし)。紀伊半島中央最奥部、行けども尽きない山道。「人が減っていくのを何とかせなアカン」。山村の人々を支えてきた林業が衰退するなか、語らい、力を合わせて歩もうとする人たちを描く。「この小説を書くにあたり、実際に車を走らせて十津川村の果無集落に行きました。集落の小道に立って風を感じていると、往時の人たちの声が聞こえているようでした。果無口町は実在の町ではないのですが、同時にまた各地に実在する町でもあります。日本共産党の創立100年の記念として、山深い過疎の町で暮らし、活動している人たちの姿を描こうと思いました。作中の党員たちは悩みながら、求めながらいまを生きています。そのことによってまた未来を生きています。この物語はそうした人たちに捧げるささやかなエールとして書いたものです」(「あとがき」より)。紙智子「『果無の道』を読んで」併載。

〈帯文〉
紀伊半島中央最奥部、行けども尽きない山道
「人が減っていくのを何とかせなアカン」
       ──「消滅集落」の必死の思い
国土の75%が山地の日本で林業を基幹に据えない社会構造
どうするか。語らい、力を合わせて歩む共産党支部
日本共産党創立100年への誇らかなエール


 「小説「果無の道」を手にし、果無? なんと読むのだろうと調べてみると、「はてなし」という。どこにあるのだろう、和歌山と奈良県の県境の山深いところにあるという。
 この物語は、夢の話から始まっています。主人公の綾が夢の中で空を飛び、上空からの風景が描かれます。紀伊半島の輪郭から田辺市や十津川村、北山村そして、果無口町。
 ……この作品を通して、考えたことの一つは、ここで語られる住民の言葉には、今日の日本の過疎に悩む地域に共通する内容があるということです。そしてもう一つは、地域における日本共産党の活動がどんなふうに人々と共鳴しあい変化を作り出しているのかということです。
(紙智子「『果無の道』を読んで」より)

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