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(初版2010年7月7日)上下,左右の往復運動や回転運動などで,運動方程式が時間の周期関数で表される振動系であるパラメータ励振系.本書はその安定性を求めるために,数学理論に基づいてこれまでに明らかにされたさまざまな近似解析手法を紹介し,最良の計算法とその適用例を示した.
パラメータ共振という激しい振動状態は,励振振動数が限度を超えると引き起こされるパラメータ励振系の現象で,この現象は電車のパンタグラフ,プロペラ・ナセル系やフック継ぎ手による駆動系など,さまざまな設備機械でも起こり得る.しかし,パラメータ励振系については,機械系で必修の振動工学や機械力学でも非線形振動を線形方程式に近似する解法の一つとしてマシューの方程式が紹介されている程度である.
本書で紹介するフローケの理論やリャプノフの定理など線形の微分方程式として研究されてきた数学理論とさまざまな近似手法を理解することで,パラメータ励振系の安定領域と不安定領域の的確な判別に役立つ.わかりやすい解説で振動に関心ある工学系の学生,大学院生,技術者に必読の一冊.
【目次】
第1章 パラメータ励振とは何か
第2章 マシューの方程式
第3章 さまざまな近似解法
第4章 無限次行列式の近似解法
第5章 力学問題への応用例
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