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和歌を詠んだり楽器を奏でたり、恋愛に一喜一憂したりと、優雅な毎日を送っているように見える平安時代の貴族たち。
しかし実際は、セルフプロデュースやコミュニケーションのスキルがないと生き残れない過酷な世界で、様々な戦略を駆使してサバイバルを図っていた。
実務能力より見た目とセンスの男社会、教養を武器に女主人をサポートしたエージェント=女房、天皇の縁戚になるという一大プロジェクトにまつわる悲喜こもごも、乱れ飛ぶ愛情と呪詛……。
そこには、ジェンダーやルッキズム、シスターフッドといった現代にも通ずる問題も。
本書では古典文学だけでなく女性学などにも詳しい著者が、そんな弱肉強食な世界に翻弄されながらも意外とアグレッシブに生きた人たちの軌跡を、史実と文学作品をもとに解説。
歴史や古典文学への理解を深めるとともに、現代にも通じる人の生き様や心の動きを浮かび上がらせる。
【目 次】
はじめに
第1章 女にしてみたいほどいい男
第2章 差し向けられたエージェントとしての女性たち1
第3章 差し向けられたエージェントとしての女性たち2
第4章 差し向けられたエージェントとしての女性たち3
第5章 男性の寵愛を奪い合う女たちは恋愛脳か
第6章 妻・母として以外での女性の自己実現はあったか
第7章 平安時代にもシスターフッド= 女性同士の連帯はあったか
第8章 同性愛は純愛か異性の代わりか
第9章 どうしようもないときに頼る呪術や信仰
第10章 勝ち組の頂点周りの栄光と挫折
第11章 負け組の不遇と意外なしぶとさ
第12章 〝色好み〟の功績
おわりに
主な参考文献
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