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2020年が2016~2020年の「社会経済開発5ヵ年計画」の最後の年にあたり、その総括的な特徴を有しているのも今回の『統計年鑑』の特徴。2020年版ベトナム統計年鑑』から新たに付け加えられたデータもあった。例えば最も際立つのが「保健医療・文化・スポーツ・生活水準・社会秩序・安全・司法及び環境」の章の以下の4表である。
・科学研究及び技術開発に従事する者の数
Number of people engaged in scientific research and technological development
・保護証明が付与された特許の数
The number of the level of the texted by being protected
・科学技術の研究開発費
Spending on research and development of science and technology
・環境基準に適合した集中排水処理施設が稼働する工業団地及び輸出加工区の割合(2020年)Percentage of industrial parks and export processing zones that have been put into operation standards with a centralized wastewater treatment plant meeting environmental in 2020
以上の4表は最後の一つを除いて科学技術や研究開発に関する統計となっていることが興味深い。ベトナムは世界銀行による定義で2010年に「低位中所得国」となり、高成長を続けている。しかし近年は中所得国が高所得水準の段階に入ることができない「中所得国の罠」のリスクが度々議論されるようになってきた。「中所得国の罠」から抜け出す方策として研究開発投資の重要性が示唆されることも多い。『2020年版ベトナム統計年鑑』にて初めて科学技術や研究開発に関する統計が示された背景には2030年まで中所得国を脱し、2045年までに高所得国になることを目指すベトナムの更なる成長の模索があるのかもしれない。今回の新型コロナ禍による成長停滞はそうした模索の傾向をさらに強めたように思える。
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