１０代からのＳＤＧｓ輝く心と学ぶ喜びを

人は、何のために生まれてきたのでしょうか？
そして、何のために生きているのでしょうか？
その答えは「人は皆、幸せになるために生まれてきて、幸せになるために生きている」です。ですから、政治も、経済も、教育も、宗教も、科学も、芸術も、医療も、全ての産業も、人間の営みは、幸せになることを目的として存在します。
しかし現実は、貧困や飢餓から抜け出られない国があり、専制と隷従、圧迫と偏狭の政治に自由を奪われ、戦争や内乱で生きる権利すら危機にさらされている多くの人々がいます。
SDGs（持続可能な開発目標）は、そうした現実を解消するために、国連が２０１５年に１７の目標を掲げて決めたものです。「誰一人置き去りにしない」をテーマに２０３０年までに達成しよういうことになっています。
その具体的な対策は、それを取り組む国や自治体、企業や学校などの裁量に任せられています。ということは取り組む一人一人が、どう考え行動するかが重要になってきます。
この、『10代からのＳＤＧｓ（エスデイージーズ）』は、君や僕たち一人一人が自分の問題として、何を、どのように考え、どこから行動を起こすかについてヒントを書いたつもりです。
この本をたたき台にして大いにみんなで議論することで、その中から大きな壁を突き破るエネルギーが生まれ、現代文明を「進化」させ、「人類最大の幸せ」に繋がっていくと信じています。
モノやおカネだけではなくて本当の幸せを人類全体が、一人も取り残されることなく、共有できる未来を創造するのです。
キーワードは「日本文化」にあります。この本は、そのことを明らかにしながら、まず日本の社会でモデルを建設し、それを世界に広げていこうという内容になっています。（「序章」より）