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滋賀県大津市坂本に鎮座する日吉大社は、全国3800を数える日吉(日枝)神社の総本宮であり、毎年春に行われる山王祭で有名だ。本書は、この日吉大社の境外社の一つ「日吉御田(みた)神社」の当家(とうや)を仰せつかった筆者が、宮番としての一年の経験を通して、どのような形で神社の管理と祭事の運営が行われたのかを記録したもの。最大の目的は、こうしたしきたりを次世代へ継承すること。そのための基礎的な読本となることを目指した。理解を増すためにイラストや写真を豊富に用いている。
一地方の神社の記録のみならず、時代の変遷に対応しつつも神社管理の仕組みを残してきた知識と知恵をまとめた手引書となっている。
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