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日本はいま先進国の地位を失う瀬戸際に立たされている。さまざまな経済指標がそれを示している。
一人あたりGDPがOECD平均に追いついたのが1970年代の初めだった。この時に日本は先進国の仲間入りをし、一時はアメリカより豊かになった。
しかし、1990年代の中頃以降、日本の成長がストップし、日本はさまざまな国に抜かれた。
これを食い止めなければ、約50年間続いた日本の先進国の時代は終わってしまう。
本書は、賃金を中心に、日本経済の衰退がなぜ生じたのか、それを克服するには何が必要かを考える。
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