リネンの歴史とその関連産業

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リネンの歴史とその関連産業

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出版社
白水社
著者名
ジャック・ルール , 尾崎直子 , 香山学
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2022年5月
判型
新書
ISBN
9784560510520

最も古く、いまなお新しい繊維

 最古の繊維といわれるリネン。リネン産業は古代エジプトで花開き、紀元前4000年には頂点を迎えた。遺跡の壁には、リネンの花や当時の織機などが描き遺されている。プリニウスを驚嘆させたその植物から作られた布は、ミイラを包む包帯やキリスト聖骸布としても知られる。
 本書はリネンの歴史から特徴、栽培・繊維の準備・紡績・織布といった生地にするための一連の工程、亜麻仁油など関連する産業までを概説する。原書は1964年に刊行され、著者は「大昔から伝わる繊維の将来に情熱を注」ぎ、「近代化に向けた努力に最も貢献した技術者である」(「まえがき」)としかわかっていない。監修者あとがきでは、海外でのリネン産業の現状、日本における産業の歴史のほか、原著者のように産業の発展に携わった方々からの寄稿を盛り込み、サステナブルな素材としていまなお新しい繊維の魅力に迫る。

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