最も古く、いまなお新しい繊維
最古の繊維といわれるリネン。リネン産業は古代エジプトで花開き、紀元前4000年には頂点を迎えた。遺跡の壁には、リネンの花や当時の織機などが描き遺されている。プリニウスを驚嘆させたその植物から作られた布は、ミイラを包む包帯やキリスト聖骸布としても知られる。
本書はリネンの歴史から特徴、栽培・繊維の準備・紡績・織布といった生地にするための一連の工程、亜麻仁油など関連する産業までを概説する。原書は1964年に刊行され、著者は「大昔から伝わる繊維の将来に情熱を注」ぎ、「近代化に向けた努力に最も貢献した技術者である」(「まえがき」)としかわかっていない。監修者あとがきでは、海外でのリネン産業の現状、日本における産業の歴史のほか、原著者のように産業の発展に携わった方々からの寄稿を盛り込み、サステナブルな素材としていまなお新しい繊維の魅力に迫る。
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