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◆全句集
能村登四郎を師とし人間の肌触りを大切にする抒情性から出発した大牧広は、したたかな批評精神をもって戦後日本をみすえた昭和一桁生まれの俳人である。その俳諧魂(ルビ=スピリット)は屈折した哀愁をただよわせ、悲しみの眼差しをやどす。一介の庶民であることの誇りを失わず、時にその怒りを作品にぶつけつつ都市生活者として生き抜いた一俳人の全句集である。
既刊10句集に『朝の森』以後を加えた作品4,176句を収録
自句自解、エッセイ、解題、年譜、初句索引、季語索引付き
◆栞
高野ムツオ/能村研三/櫂未知子/関悦史
◆収録内容
第一句集『父寂び』
第二句集『某日』
第三句集『午後』
第四句集『昭和一桁』
第五句集『風の突堤』
第六句集『冬の駅』
第七句集『大森海岸』
第八句集『正眼』
第九句集『地平』
第十句集『朝の森』
『朝の森』以後
自句自解100句
エッセイ
解題 仲 寒蝉
年譜 小泉瀬衣子
あとがき 仲 寒蝉
初句索引・季語索引
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