「この言語学の新しい方法は、他の学問分野の先例、さらには模範に当たるものとさえなり、今やことばの諸問題は多種多様な専門分野からの関心を集めて、そうした隣接分野の数も増加の一途を辿っている」
(「言語学の発展を顧みて」より)
「能動態の動詞形が、はじめは中動態に対立し、後には受動態に対立しているのが見られる」
(「動詞の能動態と中動態」より)
ソシュールの後継者と称され、ヤーコブソンと並び20世紀を代表する言語学者の主著の一冊。収録21篇の論文は、言語学の領域をこえて、文化人類学、社会学、歴史学、精神分析とも関連する広がりをもつ。ソシュールの歴史的意味、言語学における《構造》とは、能動態と中動態・受動態、印欧語彙における贈与と交換など、言語と人間・文化の関係を考えるうえで重要な書。
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