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『信長の軍師』の著者が贈る江戸黎明期の興奮捕物帳!
十万両を盗んだ男が引退。跡目争いに江戸の町は震撼する!
緊迫の“鬼勘”犯科帳。
北町奉行所同心の本宮長兵衛は変人で知られていた。滅多に奉行所には現れず、隠密のように街中を探索している。その長兵衛が珍しく米津勘兵衛に面会を願い出た。明け方まで酒を酌み交わした老人が、十万両を超える盗みを働いた大盗の頭・正五郎だったのだ。正五郎は足を洗う証拠に、自分の孫娘を嫁に差し出すと言う。勘兵衛は跡目争いによる治安悪化を警戒し……。
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