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開国に揺れる日本の道筋を作るため奔走した坂本龍馬。
その許婚として龍馬を想い続けた千葉佐那。
運命に翻弄された二人の愛の物語。
誰だって過去を背負っている。その中には失敗や後悔もあるだろう。
でも一方に、楽しいことや幸せな記憶もある。これを胸の奥に大切に
していたから、彼女は“悔いはなかった”と、断言できるのだ。
佐那の生き方には見習うべきものがある。
細谷正充氏(解説より)
北辰一刀流、千葉道場の主定吉の娘として生まれた佐那は十代にして免許皆伝、
その美貌も相まって「千葉の鬼小町」と呼ばれていた。
ある日、佐那が道場に行くといきなり手合わせを申し込まれた。
土佐の坂本龍馬と名乗ったその男は、日本だけでなく世界を見据える
広い視野を持っていた。
そんな龍馬に佐那は次第に惹かれていく。
龍馬もまた佐那に想いを寄せ、二人は許嫁として互いの家族も認める存在となった。
京都へ赴く龍馬のために佐那は坂本家の桔梗紋入りの袷を仕立てるが、
龍馬はそれに袖を通すことなく非業の死を遂げる。
悲しみの中、佐那は袷の右袖をほどき、龍馬の形見とした――。
「私の人生は、この袖に翻弄され、この袖に泣き、この袖に守られてきた――」
幕末の動乱期、坂本龍馬と運命的に出会い、結ばれることが叶わずも
許嫁として龍馬を生涯想い続けた「千葉の鬼小町」千葉佐那の人生。
【目次】
夢の中
蒼い風
品川の海
婚 約
龍馬の死
慟 哭
追 想
千葉の灸
佐那の死
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