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下着から外套、帽子から靴まで。19世紀ブルジョワジーを中心に、あらゆる衣類が記号として機能してきた実態を、体系的に描くモードの歴史社会学。===素材の選択、色のニュアンス、仕立ての技術――衣服における瑣末な差異は、着ている人間が何者なのかを明確にあらわすが、それらは主に19世紀ブルジョワジーの服装を源流としている。背景にあったのは、繊維産業の発展、既製服市場の拡大、古着商の没落、百貨店の登場とその挑発的な販売戦略などだ。本書は、下着から外套、帽子から靴やアクセサリーまであらゆるファッションと、そこから派生する身だしなみやエチケットを通し、いかにして19世紀に社会規範が構築されていったのかを、細心かつ大胆な筆致で解剖する。服飾が記号として機能してきた全貌を、消費社会批判やジェンダー論に通じる視座も含めて体系的に描く、モードの歴史社会学。===コルセット、ペティコート、クリノリン…ファッションが社会構造を浮き彫りにするモードの歴史社会学===【目次】序章 第一章 外見の歴史 第二章 衣服の旧制度と新制度 第三章 十九世紀の衣服の風景 第四章 衣料購入の伝統的方法と既製服産業の飛躍的発展 第五章 百貨店、そしてブルジョワの衣服の普及 第六章 新たな野望、新たな区別 第七章 作法の諸規則 第七章 作法の諸規則 第八章 規範からの逸脱 第九章 見えない衣類 第十章 モードの伝播 結論
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