経済経営分野の統計教育は歴史と伝統のある裾の広い分野であり,計量経済学を核とした経済経営データ分析の体系がある。機械学習やAIの進展がデータ分析の視点と範囲を広げている昨今においては,経済経営分野でもこれらを積極的に取り入れることが求められている。本書はこのような状況のもと,統計学を基礎としながら新しいデータ分析の手法を体得することを意図して書かれた。
本書は,確率統計の基礎知識を前提とし,統計学入門を履修した大学2年次以降の学部生,大学院生および経済経営のデータ分析に関心を寄せる実務家を対象としている。主にビジネスデータで活用されてきた多変量解析と呼ばれる伝統的手法に加えて,ベイジアンネットワークやLASSOなど代表的な機械学習やAI手法を,初等レベルで経済経営データを分析しながら学ぶ。各章の例題で使われたデータと分析のRコードはダウンロードして利用できる。各章の理解に際しては,自身でデータ分析を実践し,データから情報を抽出することがいかに容易で面白いかをぜひ体得してほしい。
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