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天皇記・国記など、現存しない六国史以前の史書の実像を探り、古事記・六国史を再検証する。
■史書を知る
古事記や六国史などの史書を読解することから始まる古代史研究。史書を読解するためには、史書の性格、史書の成り立ちを把握することこそが重要となる。
本書では最新研究を網羅し、史書そのものについて知らなくてはならない重要ポイントを解説。歴史学はもちろん、文学や図書館学など、史書を扱うすべての分野に必読の書。
■なぞの多い六国史以前の史書を解明
帝紀・旧辞、天皇記・国記、上宮記など、日本書紀以前にかつて存在した史料を体系的に検証。大倭本紀や仮名日本紀など、奈良時代にかつて存在した書物にも光を当て、知られざる古代史書の実像を解明する。
■価値化された古事記の再検証
古典として大きな位置を占める古事記を批判的に検討し、歴史書としての価値を再検討。現代では日本書紀とともに「記紀」と並び称されるが、古代では異なった価値観でとらえられていたことに注目する。
■国史編纂の内実と歴史認識
古代国家はどのように国史を編纂したのか。「実録」に注目し、史料の保存方法、編纂体制などを考究。さらに古代社会での「読書」の歴史、記述の立場により内容が書き換えられる歴史書の政治性・特殊性など、多彩な視点から史書の特質を読み解く。
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