松本連隊の最後

角川新書

松本連隊の最後

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
KADOKAWA
著者名
山本茂実
価格
1,430円(本体1,300円+税)
発行年月
2022年5月
判型
新書
ISBN
9784040824062

太平洋戦争末期、1944(昭和19)年2月に松本百五十連隊はトラック島に上陸した。
本書は、松本を出営し、トラック島まで辛くもたどりつき、そこで敗戦をむかえる翌45年8月までの戦記である。

太平洋における日本海軍の最大の根拠地トラック島防衛のため派遣されるも、連隊の主力はトラック島到着直前の二月十七日、
米機動部隊のトラック島攻撃に遭遇し、その乗船を撃沈されて多数の人員と装備の全部を失うこととなる。
その後、戦線が硫黄島などに進み、トラック島は補給の途絶したまま、とり残された。
身一つで救助されてトラック島に到着した連隊主力は、その後の一年半を、空襲にさらされながら、陣地構築と飢餓との戦いを生き抜くことになる。

生存者に徹底取材し、克明にして膨大なメモからまとめられた無名兵士たちの哀史。末端から見た戦争の実態!

「この作品は「戦争という巨大な人間の奔流を、特定の個人の小さな私見でなく、多くの生き残り兵を取材して、その生きざまに取組んでみよう」としたものです。
それがどれくらいかなえられたかはともかくとして、今にして思うとこの時の体験が次の作品『あゝ野麦峠』の手法を身につける為に、決定的だったということです」
(山本茂実)

■ 本気で検討されたイカダ作戦
■ 玉音放送より記憶に残った「てんぷら」
■金庫を捨てて乾パンを生かした上等兵
■漂流から奇跡的に生還した兵士
■浮遊物にまじっていた生首
■ 最大の軍事基地と言われたトラックには丸太砲(高射砲に偽装した丸太)が押し立てられていた

※本書は、1978年に小社より刊行された作品を復刊したものです。故藤原彰氏(1932-2003)の解説も再掲しました。底本には1979年の5刷を使用しました。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top