歌誌月光 No.72(2022年4月)

特集:福島泰樹第三十三歌集『天河庭園の夜』

歌誌月光

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出版社
月光の会
価格
1,100円(本体1,000円+税)
発行年月
2022年4月
判型
A5
ISBN
9784774407678

歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号の特集は、前衛歌人・岡井隆らへ捧げる福島泰樹第33歌集、『天河庭園の夜』(2021年7月、皓星社)。著者自選27首ほか、大和志保によるロングインタビューを掲載。そのほか、5月に刊行予定の重信房子短歌連載も収録。



○自選27首より



だがしかし時は移ろい小林をなしていた旗、濃き霧の中

思想とは教えてくれよ岡井さん、鞣した皮の輝きですか

凄まじく堕ちゆく夕陽日輪の 世界は花の血滴なるか

歳月は蜜であったろ厳かな罰であったよ 雲ながれゆく

さながらに此処が天河庭園でありたるよ特急「あずさ」は発たず

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