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医療と教育事業に挑んだ「在日」医師の自伝!
朝鮮人韓国人と日本人に問いかける著者の生き方とは?
両親からの教えを胸に、在日として日本でいかに生きるかを自問し、
苦闘しながら、医療、福祉、教育の各事業で成功した著者が、
民族の矜持を持ち、二つの国、二つの文化を生きた実体験を赤裸々に語る。
「差別は、差別される人に耐えがたい苦痛を与えるし、差別する側に
人格の荒廃をもたらす」「自分のルーツや祖先、親のことを誇りに
思わないで、社会的に立派な仕事をした人を私は見たことがない」
本書は、在日の人びとが日本に「帰化」することで民族性の風化が進む
時代に、互いに民族性を尊重する生き方を訴える書である。
著者は、医療だけでなく、学校経営にも注力し「日本の社会の一角に
韓国人と日本人が共生し、新しいタイプの韓日の架け橋になる人材が
たくさん生まれれば、大きな意義がある」と語っている。
混迷する昨今の日韓関係のずっと先を見据えた展望が、
本書において語られるのである。
増補として、初版読者の感想、新しいあとがきを付した。
【目 次】
はじめに
第一章 青森に生まれ育って
第二章 医師への道──開業と介護福祉事業の展開
第三章 保育園、人権問題、そして韓国語学校設立
第四章 青丘学院つくば中学校・高等学校創立
──韓日の文化を学ぶ一条校
第五章 民族の新たなコミュニティをつくりたい
──ハングルを拠り所に
第六章 家族と医者の私
第七章 ゴルフに魅せられて
第八章 すべての事業には始まりがあって終わりがある、
独自の経営メソッド
第九章 何が悲しくて日本人になるのか、
克日思想をもって発展しよう
金 正出 略年譜
想い出の写真
おわりに
読者からの反響より
増補版 あとがき
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