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アメリカ優生学運動が目指したものとは何だったのか?
ナチのホロコーストで膨大な数の人びとの生命を奪った優生思想は、アメリカにおいていかに暴走を始めたのか。背景には、「超越人種」の存在を信じ、地道に教えを説き奔走する科学者たち、そして彼らに莫大な資金を投資する財団や研究所があった。診療記録から書簡まで、厖大な資料をもとに当時の人びとの声を甦らせ、現代社会にも根深く息を潜める優生学の拡大をつぶさに追う渾身の書。
「今回、本書を邦訳しようと思ったのは、本書がこれまでのアメリカ優生学運動史のみならず、国際的な優生学運動史を塗りかえる内容となっているからである。(…)アメリカ優生学運動や戦前の国際優生学運動の全貌を解き明かすプロジェクトは、一人の歴史研究者では一生涯をかけても達成不可能な仕事に思われるのだ。だが、ブラックはこの遠大なプロジェクトを圧倒的な調査力をもってやってのけた。」(監訳者解題より)
第一部 豆の鞘(さや)から迫害へ
第一章 山岳民の掃討
第二章 進化
第三章 アメリカ独自の生物学
第四章 不適者を狩る
第五章 人種学を合法化する
第六章 断種合衆国
第七章 産児調節(バース・コントロール)
第八章 盲目
第九章 雑種化
第二部 優生学による虐殺(ユージェノサイド)
第一〇章 起源
第一一章 英国の聖戦
第一二章 優生学的帝国主義
第一三章 優生学による虐殺(ユージェノサイド)
第一四章 人種と血(ラッセ・ウント・ブロート)
第一五章 ヒトラーの優生帝国
第一六章 ブーヘンヴァルト
第一七章 アウシュヴィッツ
第三部 新優生学(ニュージェニクス)
第一八章 灰からの、その後
第一九章 アメリカの遺産(レガシー)
第二〇章 優生学から遺伝学へ
第二一章 新優生学(ニュージェニクス)
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