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「無」といわれたら,何を思い浮かべますか? 「0」「何もない部屋」,あるいは,数や空間といった概念すらも排除された「空っぽの世界」でしょうか? 普段,さまざまなモノに囲まれて暮らしている私たちにとって,「無」は空虚で,つまらないものに思えます。
しかし古代から,科学者たちは,「無」について,様々な探究を続けてきました。そして現在では,この宇宙は「無」から誕生したのではないかという仮説もとなえられています。「無」とは,空虚でつまらないどころか,現代の物理学の発展にはなくてはならないものだったのです!
本書では,「無」について,科学的な観点から,生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。本書を通して,とてつもない「無の世界」をお楽しみください!
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