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母の身分が低く、王女として遇されていなかったにもかかわらず、突如、姉姫の代わりに十二歳で月戴国皇帝の後宮に差し出されたトゥーラ。
武勇で恐れられる皇帝の憂炎は、彼女の歌声を気に入り、腕に乗せて子どものように寵愛する。
「どうしてこんなに可愛らしいのか。頭からまるごと食べてしまいたくなるな」
それから六年、美しく成長したトゥーラは、新床の儀で憂炎に愛されることになり――!?
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