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2017年に発表、スタートした〈公募型〉短編童話アンソロジー。
「子どもたちに向けた文学性の高い作品を、年刊アンソロジーの形で広い読者に届けると共に、短編童話の質的向上をはかる」ことをめざしています。
編集委員の厳しい目で選ばれ、添削、指導された作品に、プロの画家によるオリジナルの絵が添えられています。
色とりどりでさまざまな味が詰まっている、ドロップスの缶のような1冊です。
「発見」に寄せて〓この本を手に取ってくださったみなさんへ〓
この「ものがたりの小径」シリーズも、5冊目となりました。今回のテーマは「発見」です。ただし、「発明・発見物語」といった本にあるような、無人島を発見したとか、病原菌を発見したといった物語ではありません。そういう“大発見”に比べれば、この本に収められたお話に書かれているのは“小発見”の物語といえるかもしれません。いつも見慣れている風景画、季節や時間で思いがけない変化を見せてくれたり、身近な家族や友だちの意外な面に気づいたり、はたから見れば小発見でも、その人にとってはけっこう大発見ではないでしょうか。なによりそうしたことに気づいた自分を発見したという意味で、それはかけがえのない物語になるのだと思います。あなたも、そんな自分自身の「発見」を、ぜひ発見してください。この本が、そのための手がかりになることを願っています。
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