出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます
本書では鳥取県を中心とした女性リーダーたちの戦後の活躍ぶりをたどってきた。確かに、時間の経過とともに少しずつ拡大してきているのであるが、しかし女性の政治参画に関しては国内的にも遅れていると言わざるをえない状況である。もちろん、その原因はひとり鳥取県にあるわけではなく、やはりわが国全体で共有すべきものであろう。
事実、女性の政治参画に関して、2021年3月末に世界経済フォーラムによる「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2021」が伝えられ、日本は156か国中120位(「政治参画」では147位)だったとのことで、一向に上向かない数字に「またか」とか「やはり」という言葉しか出せないのは残念である。それは同年10月末に実施された衆議院議員選挙の結果からも、もっと悪い状態で裏付けられることとなったわけで、一地域の問題にとどまらないことがわかる。
われわれは過去30年以上、政治分野における女性に関するいろいろな数字を追ってきているだけに、日本の過去がどうであったのか、日本が世界の中でどのように位置を占めてるのかについては理解しているつもりである。それだけに「がっかり」とか「残念」というよりは、「またか」とか「やはり」というかなり冷めた気持ちで受け止めている。むろん、「仕方ない」とか「どうにでもなれ」ということではなく、前を向いて進むだけである。そのため、どうしたらもっと女性たちの政治参画を推進できるのかについては本文でも触れているだけでなく、すでに別のところで提言してきているのでここで繰り返すことはしないが、多くの識者の意見が類似したものとなっているのは心強い。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。