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どこへ行くにも、棺桶の仕度なンかいらないじゃないのと、無鉄砲な旅ばかりしていました――一九三〇年、総督府に招かれた台湾から、『放浪記』の印税をつぎ込んで一人で旅した満洲、シベリア鉄道でのパリ行きなど。肩の張らない三等列車の一人旅を最上とする著者の若き日の紀行を集成。文庫オリジナル
〈解説〉川本三郎
(目次より)
台湾を旅して/台湾風景 フォルモサ縦断記/台湾のスヴニール/基隆水望
林芙美子さんの満州便り/愉快なる地図 大陸への一人旅ハルビン散歩/秋の杭州と蘇州
『三等旅行記』序/シベリヤの三等列車/パリーまで晴天/下駄で歩いたパリー/パリーを歩るく/フランスの田舎/パリー案内/ひとり旅の記/屋根裏三昧/マッチと酒に寄せて/三等船室雑話/ナポリ小景/マルセイユより横浜までの勘定書/ソヴェートの冬
樺太への旅
北京紀行/北支那の憶い出/北平通信
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『林芙美子選集第七巻』あとがき/『私の紀行』序
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