人文科学における「解釈」のアクチュアリティ

人文科学における「解釈」のアクチュアリティ

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
知泉書館
著者名
立正大学人文科学研究所創立60周年記念論集編集委員会
価格
4,950円(本体4,500円+税)
発行年月
2022年3月
判型
A5
ISBN
9784862853592

人文科学は「問いを立て,解答を導き出す」ことを目的に,解釈を通して多様な価値観と選択を通して最善の生き方を実現するものである。しかし今日,大学への進学の動機は,就職に有利,スキルの獲得,資格取得が主流である。客観的法則による自然科学の信頼と有用性が重視されるなか,解釈の曖昧さを伴う人文科学への信頼に応えるために,既存の知から飛躍する新たな「解釈」が期待される。それらの事情を踏まえ本書は人文科学の実践的な意義を問うものである。
第1部では,解釈という営みと学としての「解釈学」の成立過程を解明する。自然科学の実在論的性格を解釈学に拡張し,また自己理解の形成について分析する。さらに理解と解釈が表現世界を通して創造的に展開する過程を考察する。
第2部では,戯作を史料に江戸庶民の日常を観察し,方言の記述分析から解釈の可能性を吟味する。ヘミングウェイ『医者と医者の妻』で描かれた人物や社会を観察し,英語教育の解釈法についてその意義を考察。
第3部では,1960年代に登場した解釈的社会学から分析する。ゴッホ「ひまわり」の多様な解釈の可能性を検討,ネット上の作品やコンテンツの解釈を論じる。ライフヒストリーの主観性と客観性の問題,そして獅子舞の地域における解釈と伝承を論じ,古武術における「腑に落ちる」の共有体験の可能性を考察する。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top