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理科教育という学問の在り方を問い直す一冊
本書の概要
46年間「理科教育学」という学問に向き合い、学生・院生との共同研究に情熱を注いだ著者が、学部としてのアイデンティティを確立してきた道のりを振り返りつつ、これからの教育に警鐘を鳴らす一冊。理科の授業や教材に関するアイデアも豊富に紹介。
本書からわかること
理科教育の目的とは
日本の理科教育には、直接体験を通して感性を伸ばそうという基本的理念が脈々と受け継がれています。著者は、この理念を大切にしながら、「理科の授業から離れない研究」をモットーに長年研究に取り組んできました。毎日の授業や教材について考える上でも、基本的理念への理解は欠かせないものです。
教材研究の視点
教材研究は、科学的な知識を伝達し、子どもたちの科学に対する感性を育てるために、膨大な情報の中から最適な一つを選び出す研究です。本書では、以下のテーマに基づいた教材研究を紹介しています。
1 教科書教材の追試
2 生物の多様性に注目
3 地域の自然の調査
4 新しい教材開発、新しい機器の利用
また、教材研究の過程で生まれる問題への対処法についても解説しています。
授業研究を通して気付いた理科授業の問題点
授業には、教師、子ども、教材、学習内容等の様々な要素が複雑に絡み合っています。 著者は授業研究を通して、いくつかの問題点を発見しました。本書では、以下の点を詳しく解説し、その解決方法を提案しています。
1 理科教育に地域の身近な自然な生かされていないこと
2 発見学習にとらわれ、探究が重視されすぎていて、教えるべきところを教えていないこと
現代の子どもをめぐる問題と学校教育の改革
本書では、理科教育に限らず、学校教育全体に関わる問題についても言及しています。子どもの健やかな成長を阻むような環境や、教師に過度な負担がかかっている現状に対して、具体的な提案をしています。
原則1 個性を尊重し、すべての子どもが楽しく過ごせる学校であること 原則2 個に応じた丁寧な指導の充実
原則3 基礎基本は極力少なくすること
改善案 学級定数を25人へ
こんな人におすすめ
理科授業を改善したいと思っている小学校の先生は、本書から教材研究や授業研究における多くのヒントを得られるはずです。また、子どもの環境や学校教育の問題点について考えるきっかけになるでしょう。 大学で理科教育学を担当する先生および学生には、理科教育学という学問の在り方や研究の取り組み方を考えるための参考にしていただきたいです。
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